決算整理仕訳②

貸倒引当金の会計処理

 当店の保有する資産である債権(売掛金や貸付金)が、貸し倒れることがあります(相手企業の倒産が原因など)。このときの期中処理の基本は次のようになります。

 

①掛売上時 売掛金 500 / 売 上 500

②貸倒れ時 貸倒損失500 / 売掛金 500

      (費用)

 

 上記の処理が基本ですが、会計の世界では、将来の貸し倒れに備えて、前もって費用と負債を計上することがあります。

 

 

 

 なぜこのような処理を決算でするのか??それは、予想できる将来の損失をできるだけ早く計上しようとする、保守主義であったり、将来の損失の原因が当期にある(つまり売上があり売掛金がある)場合に、その収益と費用をうまく対応させようとする、費用収益対応の原則によるからです。って会計理論では説明します♪

 

・設例

 

 決算整理として、売掛金100円の残高に4%の貸倒引当金を設定した。

 

貸倒引当金繰入 4 / 貸倒引当金 4

(費用)        (負債)

 

※ もし、決算整理前で貸倒引当金が1円貸方側に残っていたら…(3級は差額補充法です)

 

貸倒引当金繰入 3 / 貸倒引当金 3 ← すでに1円あるので不足分だけ補充する

 

 

 

貸し倒れの処理(※期中処理です。決算整理仕訳ではありません。)

A 当期に債権が計上され、当期にその債権が貸し倒れた場合。

 

貸倒損失 ** / 売掛金 **

 

 この場合、この売掛金に対して前期以前に貸倒引当金が設定されてませんから、貸倒引当金を取り崩すことはできません。したがって、当期の費用とします。※いくら貸倒引当金の残高があってもダメです!

 

 

B 前期以前に債権が計上され、当期にその債権が貸し倒れた場合。

 

・債権額 ≦ 貸倒引当金残高 ⇒ 貸倒引当金 / 売掛金

 

・債権額 〉 貸倒引当金残高 ⇒

 

      貸倒引当金 70※  売掛金 100

      貸倒損失  30

 

試算表の残高

 

 この場合、この売掛金に対して前期以前に貸倒引当金が設定されているので、当該、貸倒引当金を取り崩します。しかし、貸し倒れた売掛金などの債権の金額が多くて、貸倒引当金が足らないときは、その差額分を損失(費用)とします。

 

 

有価証券の期末評価

 株式や社債券のことを「有価証券」といいます。売買目的(トレーディング目的)で保有する有価証券は「売買目的有価証券」と呼ばれます。この、売買目的有価証券は決算期末に保有しているなら、決算時の時価で評価し直さなければなりません。

 

・設例

 

 期中、売買目的で有価証券を90円で購入した。代金は未払いである。なお、手数料10円を現金にて支払った。

 

(売買目的)有価証券 100※   未払金  90

               現 金  10

 

※手数料分も有価証券(資産)の金額に入れる

 

パターン① 決算日。上記の有価証券の時価は150円であった。

 

(売買目的)有価証券 50 / 有価証券評価益 50←収益

 

 

パターン② 決算日。上記の有価証券の時価は80円であった。

 

費用→有価証券評価損 20 / (売買目的)有価証券 20

 

 


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