日商簿記3級厳選仕訳問題集

日商検定簿記3級で出題される仕訳問題(20点)のうち16点を確実に得点するために厳選した仕訳過去問題です。暗記に頼らずできるだけ勘定科目をどのように動かせばいいかをイメージして解いてください。※必要に応じて随時追加予定

 

このページに掲載されている簿記3級の仕訳問題(現在、20題)と簿記3級過去問題ページの総合問題3題(仕訳問題15題)をマスターすれば、出題範囲の多くをカバーできています。必要以上に多くの仕訳問題を解きまくる必要はまったくありません。

 

仕訳問題1

当期に売買目的で額面¥100につき¥96.50で買い入れた日本商株式会社の社債のうち、額面総額¥6,000,000を額面¥100につき¥98で売却し、代金は月末に受け取ることにした。

 

解答解説

(借)未収金 5,880,000 (貸)売買目的有価証券 5,790,000

  有価証券売却益 90,000    

 

「売却し、代金は月末に~」から「未収金」をイメージ

額面総額×0.98(¥98)で、5,880,000を算出

売買目的有価証券の簿価を額面総額×0.965で計算し資産の減少

貸借差額で儲かった損したを把握

 

仕訳問題2

売掛金¥100,000(前期販売分)が回収不能となり、貸倒処理をした。なお、貸倒引当金の残高は¥85,000である。

 

解答解説

(借)貸倒引当金 85,000 (貸)売掛金 100,000

   貸倒損失 15,000

 

売掛金を消す

「前期販売分」なので貸倒引当金を利用する

不足分は損失とする

 

仕訳問題3

仕入先との商談のため、従業員を秋田まで出張させることとし、旅費の概算額¥100,000を現金で渡した。

 

解答解説

(借)仮払金 100,000 (貸)現金 100,000

 

「現金渡した」で現金の減少

旅費ではあるが概算額なので最終的な費用がわからないのでとりあえず「仮払金」としておく

 

仕訳問題4

従業員の給料について源泉徴収していた所得税¥120,000を小切手を振り出して税務署へ納付した。

 

解答解説

(借)所得税預り金 ¥120,000 (貸)当座預金 120,000

 

「小切手振り出し」で当座預金の減少

給料の源泉徴収は従業員から預かって、後で代わりに収める税金なので「預り金」系の勘定科目をつかう(以前、給料支払い時点で貸方に負債として計上していたものを、今回、取り消す)

 

仕訳問題5

長崎商店から商品¥240,000を仕入れ、代金のうち¥100,000については、北海道商店振出し、鹿児島商店あて(引き受け済み)の為替手形を裏書譲渡し、残額については小切手を振り出して支払った。なお、当座預金残高は¥80,000であったが、取引銀行と当座借越契約(借越限度額¥500,000)を結んでいる。

 

解答解説

(借)仕入 240,000 (貸)受取手形 100,000

   当座預金 80,000

   当座借越 60,000

 

「商品¥240,000を仕入れ」で「仕入」

「手形を裏書譲渡し」で手もとにある「受取手形」を減少(手前の資料はこの問題であれば単に混乱させるだけの内容)

「残額~小切手を振り出し」で当座預金の減少(¥140,000)だが、残高が足らないので、不足分は銀行からの借り入れを意味する「当座借越」という負債を計上

 

仕訳問題6

仕入先熊本商店から商品¥380,000を仕入れ、代金のうち¥130,000については秋田商店振出し、当店受取りの約束手形を裏書譲渡し、残額についてはかねてより売掛金のある得意先岩手商店を名宛人、熊本商店を受取人とする為替手形(引受済)を振り出して支払った。なお、引取運賃¥1,700については現金で支払った。

 

解答解説

(借)仕入 381,700 (貸)受取手形 130,000

    売掛金 250,000

   現金 1,700

 

仕入の金額は引取運賃も込みの金額

「当店受取りの約束手形を裏書譲渡」で、「受取手形」を減少

「かねてより売掛金のある~」より、手形代金支払ってもらう代わりに、売掛金を取り消してあげる

 

仕訳問題7

茨城商店から、年利率4%、期間3カ月の条件で¥500,000を借入れ、現金を受け取った。なお、利息を含めた金額の約束手形を茨城商店あてに振り出した。利息は月割計算するものとし、約束手形の振出しに伴う債務は手形金額で記帳すること。

 

解答解説

(借)現金 500,000 (貸)手形借入金 505,000

   支払利息 5,000

 

「現金を受け取った」で「現金」の増加

「借入金」ではあるが、利息分も含めた手形を振り出している。これは手形借入れといって、支払手形を借用証書代わりに利用しているだけである。

利息の計算は元本¥500,000×年利4%×3カ月÷12カ月

 

仕訳問題8

備品(取得原価¥600,000、減価償却の累計額¥450,000)を¥200,000で売却し、代金を小切手で受け取った。なお、減価償却は直接法により処理されているものとする。

 

解答解説

(借)現金 200,000 (貸)備品 150,000

    固定資産売却益 50,000

 

「¥200,000で売却し、代金を小切手で」により「現金」の増加

備品の売却なので、「備品」と「減価償却累計額」を帳簿から取り消したいが、直接法で処理しているので、「減価償却累計額」勘定はない。過去の決算で直接「備品」を削っているので、その「備品」の金額が現在いくらになっているのかを計算しなければならない(取得原価ー減価償却の累計額)。

 

仕訳問題9

かねて福岡商店より掛けで仕入れ、神奈川商店に対して掛けで販売していた商品55ケース(取得原価@\9,500、売価@\12,000)のうち、5ケースに汚損があったため、1ケースあたり\1,200の値引きを承諾し、8ケースについては品違いのため返品されてきた。

 

解答解説

(借)売上 102,000 (貸)売掛金 102,000

 

値引きは「売上」の減少(\1,200×5ケース)

返品も「売上」の減少(売価@12,000×8ケース)

今回は、取得原価のデータは仕訳上意味がない

 

仕訳問題10

店舗兼居住用の建物と土地に係る固定資産税\168,000と店主の所得税\122,000を現金で納付した。なお、固定資産税のうち25%については店主個人居住部分に対するものである。

 

解答解説

(借)租税公課 126,000 (貸)現金 290,000

   資本金(引出金)164,000

 

「現金で納付」で「現金」の減少

固定資産税のうち75%分がお店の費用である「租税公課」

のこりの25%分は個人の居住部分なので資本金の引き出し

店主の所得税もお店の費用にはならないので資本金の引き出し

 

仕訳問題11

高山商店に商品¥610,000を販売し、代金のうち¥200,000については同店振出し、当店宛の約束手形で受取り、¥250,000については当店振出し、川下商店あての約束手形の裏書譲渡を受け、残額は月末に受け取ることにした。なお、そのさい、当店負担の発送費¥10,000については小切手を振り出して支払った。

 

解答解説

(借)受取手形 200,000 (貸)売上 610,000

   支払手形 250,000    当座預金10,000

   売掛金  160,000

   発送費  10,000

 

「商品¥610,000を販売」で「売上」

「当店宛の約束手形で受取り」で「受取手形」の増加

「当店振出し、川下商店あての約束手形の裏書譲渡を受け」ということは、以前、当店が約束手形を振り出していたときに、(貸)支払手形としていたので、自己振り出しの手形が戻ってきたときは、「支払手形」を取り消す。

残額を「売掛金」

販売時の当店負担の発送費は「発送費」として当店の費用とする

 

仕訳問題12

現金の実際有高が帳簿残高より不足していたため現金過不足勘定で処理していたが、本日、旅費交通費¥4,600が記入漏れとなっていたことが判明した。

 

解答解説

(借)旅費交通費 4,600 (貸)現金過不足 4,600

 

「旅費交通費の記入漏れ」でそのまんま「旅費交通費」

以前、「現金過不足」で処理していたので、それを取り消す。

 

仕訳問題13

商品券の精算をするために、当店が保有していた他店商品券¥120,000と、他店の保有している当店発行の商品券¥150,000とを交換し、差額については現金で決済した。

 

解答解説

(借)商品券 150,000 (貸)他店商品券 120,000

         現金 30,000

 

「当店が保有していた他店商品券」は、以前、(借)に資産として「他店商品券」としていたので、それを取り消す。

「他店の保有している当店発行の商品券」は、以前、商品券販売時点で(借)現金(貸)商品券という仕訳により貸方に負債を計上していたので、精算によりそれを取り消す。

最後に貸借差額で現金を今回は支払う

 

仕訳問題14

先月、借受金として処理していた内容不明の当座入金は、神奈川商店から注文を受けたさいの手付金の受取額¥50,000と東京商店に対する掛代金の回収額¥40,000であることが判明した。

 

解答解説

(借)仮受金  90,000 (貸)前受金 50,000

     売掛金 40,000

 

以前、(借)当座預金(貸)仮受金とごまかしていた

「注文を受けたさいの手付金」であったので「前受金」という負債を計上

「掛代金の回収額」から、「売掛金」の減少

 

仕訳問題15

かねて仕入先愛媛商店から商品¥500,000を仕入れ、代金のうち¥400,000については同店振出し、当店宛の為替手形を呈示されたため、それを引き受け、残額については全額掛けとして処理していたが、本日、本商品注文時に¥50,000を内金として支払っていたことが判明したため、訂正を行うこととした。なお、この取引から生じた買掛金について、決済はおこなわれていない。

 

解答解説

(借)買掛金 50,000 (貸)前払金 50,000

 

以前、(貸)買掛金があったが、それよりも前に、(借)前払金(貸)現金?という代金の前払いがあったので、買掛金の金額が多すぎる。したがって、「買掛金」を減少させる。

資料がやたら多いわりに、すべき仕訳処理が単純ないやらしい仕訳問題の典型である。

 

仕訳問題16

備品(取得原価¥600,000、残存価額¥ゼロ、耐用年数6年)を4年間使用してきたが、5年目の期首に¥160,000で売却し、代金は売却先が振出した小切手で受け取った。減価償却費は定額法で計算し、記帳は間接法によっている。

 

解答解説

(借)備品減価償却累計額 400,000 (貸)備品 600,000

   現金 160,000

   固定資産売却損 40,000

 

間接法なので備品の金額は取得原価で据え置かれている

減価償却累計額が過去4回の決算で600,000÷6年×4年=400,000になっている

売却によって、これらを帳簿から消滅させて、入金額との貸借差額で売却益か売却損を計算する。

 

仕訳問題17

備品¥500,000を購入し、代金の全額を翌月末に支払うことにした。この購入にあたって、運送費¥40,000及び備付費¥50,000を現金にて支払った。

 

解答解説

(借)備品 590,000 (貸)未払金 500,000

   現金 90,000

 

固定資産の購入に伴う付随費用は取得原価に算入する

 

仕訳問題18

得意先大阪商店より掛代金¥200,000の回収として、同店振出しの小切手を受け取り、ただちに当座預金口座へ預け入れた。なお、当座預金口座の残高は¥60,000の借越し状態となっており、記帳方法は二勘定制によっている。

 

解答解説

(借)当座借越 60,000 (貸)売掛金 200,000

   当座預金 140,000

 

当座借越し(口座残高がマイナス)の場合、二勘定制においては、貸方に当座借越(負債)となっているので、入金があった段階で、まず、「当座借越」を取り消す(返済)必要がある。それを上回った金額については「当座預金」で構わない。

 

仕訳問題19

以前、商品を販売したときに受け取っていた得意先振出しの約束手形¥300,000を支払期日前に銀行にて割り引き、割引料¥24,000を差し引かれた残額を当座預金とした。

 

解答解説

(借)当座預金 276,000 (貸)受取手形 300,000

   手形売却損 24,000

 

期日前に、手許にある約束手形を銀行にて割り引いた(売却・換金)ときは、「受取手形」を消滅させて、利息相当分である割引料を「手形売却損」という費用で処理する。

 

仕訳問題20

前期に貸倒処理していた長崎商店に対する売掛金¥200,000のうち、¥150,000が回収され、当座預金口座に振り込まれた。なお、貸倒引当金勘定の残高は¥130,000である。

 

解答解説

(借)当座預金 150,000 (貸)償却債権取立益 150,000

 

前期以前にすでに貸倒処理していた債権(売掛金など)が、当期に回収できたときは、過去の費用を訂正するような勘定科目である「償却債権取立益」という収益を使用する。

仕訳問題21


サイトマップ
Copyright 2013-2017 e支援.net All rights reserved